TOEIC英語学習ナビ [TOEIC編]

TOEIC編

Part 7S 読解問題(1つの文書)

パート7Sで測っている能力

パート7「読解問題」は、文書を読んで4択の設問を解く問題です。文書が1つの問題(single passages)と、文書が2~3つある問題(multiple passages)があります。本サイトでは、前者を「7S」、後者を「7M」と表記しています。

パート7Sで測っている能力は、「文書のテーマと詳細を理解する力」です。

ここでも、海外支社のオフィスで働く場面を考えて考えみましょう。A社に提出する提案書を作成するために、隣の部署の外国人スタッフから部材のスペックについて、相談を受けたシーンでした。

あなたは、さっそく部材メーカーのD社に連絡し、部材のカタログをEメール添付で送るよう依頼しました。あなたは、届いたカタログを読んでいます。

こうした場面で必要なリーディング力を試しているのが、パート7S「読解問題(1つの文書)」です。

パート7Sの問題形式

具体的な問題形式は、1つの文書を読み、2~5つの設問(各4択)に解答します。文書の内容は、Eメール、社内連絡、利用者への告知、チャット(text message chain)、フォーム(form)、広告(advertisement)、記事(article)、レビュー(review)などです。

このパートで測っている力は、「文書のテーマと詳細を理解する力」ですから、問題を解く際も、このように解きます。

  • ①文書を文頭から読み、テーマをつかむ。
  • ②常識を活用しながら、文末まで読む。
  • ③設問を読み、文書の内容にあっている選択肢を選ぶ。

①の「文書を文頭から読み、テーマをつかむ」では、文書の種類を確認してから読み始め、文頭から、第1段落の終わりくらいまでに、「誰が、誰宛に(Who)」「何のために書いたか(What)」のキーワードをつかみます。文書のデザインを見ると、文書の種類はだいたい分りますが、問題冒頭の指示文の最後にも表記されていますので、確認しておきましょう。

②の「常識を活用しながら、文末まで読む」が一番大事なステップです なぜなら、パート7Sが苦手な人は、問題文を文書として読んでいないからです。

パート7の問題文は、仕事をしている社会人であれば、誰もが目にする文書ばかりです。英語だから難しいと感じているだけで、文書の内容そのものが難解なのではありません。ですから、「誰が、誰宛に」「何のために書いた」「どんな種類の文書」かが分かれば、常識の助けを借りて、読み進めることが可能です。

例えば、「D社が、取引先宛に」「問い合わせへの返信として書いた」「製品のカタログ」であれば、常識的に「製品の特長」「仕様や性能」「価格」「問い合わせ先」などが書かれていると推測して読み進めることができます。

推測して読むことで、理解が容易になるだけでなく、重要な内容が頭に残りやすくなります。日本語であれば、同じ分量の文書を一度読んだだけで、重要な内容を覚えていられるのと同じ原理です。この力を、パート7で養いましょう。

③「設問を読み、文書の内容にあっている選択肢を選ぶ」は、文書をすべて読んでから、設問を解くということです。950点以上の人は、設問数×1分で(設問が3問の問題であれば3分)で、文書を読み、選択肢を選びます。

対策本や対策講座では、先に設問を読むよう指南していますが、文脈のない設問の「英文」を覚えるより、文脈のある本文の「内容」を覚える方がはるかに楽です。

TOEIC公式ホームページで、Part 7Sのサンプル問題にチャレンジできます。

http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests/sample07_01.html

http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests/sample07_02.html