TOEIC英語学習ナビ [TOEIC編]

TOEIC編

Part 4 説明文問題

パート4で測っている能力

パート4で測っている能力は、「アナウンスのテーマと詳細を理解する力」です

ここでも、海外出張の続きを考えましょう。展示会の会場の確認後に、支社の会議室でミーティングに参加しているシーンでした。約1時間のミーティングが終わり、夕方になりました。長時間のフライト後でぐったりですが、支社のメンバーが夕食を一緒にと言っています。

夕食会には、支社の役員が参加しており、あなたの正面の席に座っています。会が始まってすぐに、役員が歓迎のスピーチに立ちました。あなたは、この後の役員との会話で感想を話さなければならないと思い、料理にも手をつけず、必死にスピーチを聞いています。

こうした場面で必要な力を試しているのが、パート4「説明文問題」です。

パート4の問題形式

具体的な問題形式は、1人が話す40秒程度の説明(放送)を聞いて、問題用紙に印刷された、内容に関する3つの設問(各4択)に解答します。話される内容は、スピーチだけでなく、プレゼンテーション、宣伝、ニュース、留守電に残されたメッセージなど様々です。

このパートで測っている力は、「アナウンスのテーマと詳細を理解する力」ですから、放送を聞く際は、このように聞きます。

  • ①冒頭で、目的をつかむ。
  • ②展開を予想しながら聞く。
  • ③話の結末を聞き漏らさない。

②の「展開を予想しながら聞く」が、一番大事なステップです。
なぜなら、パート4が苦手な人は、漠然と内容を覚えようとしているからです。

会話文(パート3)では、相手の反応によって、話が予期せぬ方向に展開すると説明しましたが、説明文(パート4)では、話の展開の予想が可能です。

スピーチやプレゼンは、時間内に大量の情報を効率よく伝えられるよう、話し手が事前に内容を「結論から詳細へ」という流れで整理しています。ですから、内容をすべて覚えようとするのではなく、結論をつかんで、展開を予想しながら聞くことで、大事な情報が頭に残ります。パート4で、この力を養いましょう。

放送の序盤では、パート3同様に、話をしている場所やそれを聞くことができるメディア、話し手の職業や所属、聞き手、話のテーマに関するワードが出てきます。これらから、アナウンスの目的(結論)をつかみ、展開を予想しましょう。

これは、電話を受けたときに、相手の名前を聞いて、「○○の件か?」と要件を予想するのと同じです。例えば、話の目的が、訪問者の歓迎であれば、感謝の言葉が続く。商品の説明であれば、特長の説明が続く。何かのツアーであれば、どこを訪問するかの説明が続く。医院からの連絡であれば、予定の変更か、来院の催促が続くといった具合です。

中盤は、説明が詳細に移る部分です。自分の予想を確かめるように聞いていきます。予想が外れることもありますが、漠然と聞くよりはるかに、内容が理解できます。

終盤では、説明が終結へと向かいます。結論の再提示、今後の行動提示が行われますから、最後まで漏らさずに聞きます。

パート4にも、図表付きの問題が登場します。解き方は、パート3と同様です。

TOEIC公式ホームページで、Part 4のサンプル問題にチャレンジできます。

http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests/sample04.html