TOEIC英語学習ナビ [入門編]
TOEICのスピード
TOEICが難しいのはスピード
中学・高校の英語で、語彙の80%、文法の100%がカバーされるTOEICですが、大学1年生のTOEICスコアは、430点にすぎません。本来は、860点を取得できてもおかしくないのですが、こうした結果になっているのは何故でしょうか?
<実際のTOEICスコア> ※2017年度 IPテストの結果
- 大学1年生 430点
- 新入社員 500点
それは、大学入試と比較して、TOEICのスピードが速いからです。大学入試センター試験と比較してみましょう。
<リスニングスピード> 放送が流れる音声スピード(放送回数)
- センター入試 150~170語(2回くり返し放送)
- TOEIC 160~180語(1回のみ放送)
リスニングの音声スピード自体は、TOEICの方がやや速い程度ですが、センター入試では、同じ英文が2回放送されるのに対して、TOEICは1回のみです。ナチュラル・スピード(ネイティブ・スピーカーが自然に話すスピード)の英語を聞いて、一度で理解できるかが試されます。
<リーディングスピード> 総語数・試験時間(速読スピードの目安)
- センター入試 約4,000語・80分(120語/分)
- TOEIC 約6,800語・75分(150語/分)
リーディングでは、センター入試とほぼ同じ試験時間で、70%多い分量の英文を読む必要があります。解き終わるために必要な速読スピードも、センター入試が1分間に120語程度に対して、TOEICでは、150語以上が必要です。
コミュニケーションに必要な力を測定する
ここまで説明の通り、学校英語にスピードという「負荷」をかけたのがTOEICです。
では、なぜ、スピードの負荷をかけるのでしょうか?
「日常会話は、中学校英語でできる」という話を、耳にしたことがあると思います。その通りだと思っても、実際に外国人に話しかけられると「速くて聞き取れない」、聞き取れても「すぐに返答できない」という人が多いはずです。中学校英語を知っていたとしても、コミュニケーションできないわけです。
しかも、実際のコミュニケーションでは、センター入試のように、ネイティブ・スピーカーが同じことを、常に2回言ってくれることはありません。とっさに、普通のスピードで話しかけられて、すぐに返答できることが必要です。あるいは、英語のメールを受け取って、さらっと読んで、さっと返事が書けることが必要です。
知識を持っていても、スピードに対応できなければ、コミュニケーションできません。ですから、コミュニケーション力を測るTOEICには、スピードの負荷がかけてあるのです。