TOEIC英語学習ナビ [TOEIC編]

TOEIC編

Part 1 写真描写問題

パート1で測っている能力

パート1で測っている能力は、「簡単な指示や説明を聞いて理解できる力」です。

例えば、海外出張に行って、展示会に参加することを考えてみましょう。普段はEメールでやりとしている海外支社の担当者(外国人)が、空港に迎えに来てくれて、展示会場に向かう車内で説明をしてくれます。「今日は、車が混んでいます」「遠くに見える高い建物が会場です」といった具合です。

展示会場でも同様に、「我々のブースは、この先です」「スタッフが、サンプルを並べています」と説明してくれます。実際に目にしているものの説明ですから、シンプルかつ短い英文での説明です。あなたは、説明を理解できて、少し安心します。

こうした場面で必要な力を試しているのが、パート1「写真描写問題」です。

パート1の問題形式

具体的な問題形式は、写真を見ながら4つの英文を聞いて、写真を正しく描写(説明)しているものを選びます。このパートで測っている力は、「簡単な指示や説明を聞いて理解できる力」ですから、問題を解く際も、このように聞きます。

  • ①写真を眺めて、状況をおおまかに把握する。
  • ②「選択肢」を聞き、説明の状況を思い浮かべる。
  • ③写真の状況に合う、「選択肢」を選ぶ。

①の「状況をおおまかに把握する」とは、前述の展示会であれば、会場に入って、「会場にブースが並んでいる」「ブースに看板がついている」「男性が製品をならべている」といったことが、ぱっと目に入ってくる感じです。

②の「説明の状況を思い浮かべる」が、一番重要なステップです。具体的には、The man is arranging products.という音を聞いて、「男性が製品をならべている」様子を、頭の中に絵を描く感じでイメージします。あとは、頭に浮かんだ絵と、写真を比べて正解を選びます。

対策本や対策講座では、写真を見て、「人物が1人の場合」「人物が2人の場合」「物や風景の場合」のタイプ別に、状況を細かく把握した後で、消去法で聞いていく、といった指南があります。これは、現実のリスニングとは関係のない解法テクニックです。

対策をすると、正しく能力を測れませんし、対策の仕方を練習しても、リスニング力は伸びません。対策だと気づかずに、対策に時間をかけてきたという方も多いはずですが、今後はその時間を実力アップの時間に活用していけば、スコアアップします。

リスニングセクションは、「パート1」→「パート4」の順で難易度が上がっていきます。パート1は、リスニングセクションで、一番やさしい問題です。まずは、このパートから、「音を聞いて絵にする」自然な聞き方を身につけましょう。

TOEIC公式ホームページで、Part 1のサンプル問題にチャレンジできます。

http://www.toeic.or.jp/toeic/about/tests/sample01.html