TOEIC英語学習ナビ [TOEIC編]
TOEIC問題形式の本質
TOEICはビジネス英語の練習試合
そもそも、TOEICとは何でしょうか? TOEICは、1970年代、日本企業の海外進出を受けて、コミュニケーションに必要な能力を客観的に評価するとともに、その評価を目標設定にできる世界共通の「モノサシ」を作ろうと考えて生まれた「日本発案のテスト」です。
テストの開発は、TOEFLの開発も行っている世界最大の非営利テスト開発機関であるアメリカのETS(Educational Testing Service)が行いました。ETSは、開発にあたり、「実際のビジネス環境で使われる英語」を調査して、英語レベルや問題形式を決めました。
ですから、単に各パートの問題形式を確認するだけでは不十分で、「どんなビジネス場面に必要な力を測っているのか」を理解することが大事です。ここを理解したうえで、その力を伸ばすように学習していけば、スコアアップと同時に、ビジネスに必要な英語力を養成することができます。

<TOEIC 出題形式> 2時間・200問 ※オンラインIPテストは1時間・100問
リスニングセクション(約45分)495点満点
- Part 1 写真描写問題(6問)
- Part 2 応答問題(25問)
- Part 3 会話問題(13セット・39問)
- Part 4 説明文問題(10セット・30問)
リーディングセクション(75分)495点満点
- Part 5 短文穴埋め問題(30問)
- Part 6 長文穴埋め問題(4セット・16問)
- Part 7S 読解問題・1つの文書(10セット・29問)
- Part 7M 読解問題・複数の文書(5セット・25問)
<TOEICのパートとビジネス場面>
- Part1 指示や説明を受ける
- Part2 質問する、応答する
- Part3 ミーティングに参加する
- Part4 プレゼン、スピーチを聞く
- Part5 メモを読む、残す
- Part6 Eメールを読む、書く
- Part7S ビジネス文書を読む
- Part7M 複数のビジネス文書を読む
本来の聞き方・読み方で解く
TOEICを解く際に大事なことが、もう1つあります。それは、リスニング・リーディング本来の「聞き方・読み方」で解くということです。間違った「聞き方・読み方」をしていては、いつまでたっても聞ける・読めるようになりませんから、TOEIC受験の際も、練習問題を解く際も、「聞き方・読み方」をしましょう。
根本的に間違ったリスニングの方法は、「聞きながら英文(文字)を思い浮かべる」ことと、「その英文を日本語に訳そうとする」ことです。この聞き方では、リスニング問題のナチュラル・スピード(ネイティブ・スピーカーが自然に話す速さ)の英語についていくことができません。
目標とする聞き方は、ネイティブ・スピーカーの聞き方です。つまり、英文を思い浮かべることなく、(日本語に訳することなく)内容を理解してく聞き方です。このあたり前の聞き方を、常に実践することが大切です。
根本的に間違ったリーディングの方法は、「英文を日本語に訳す」ことと、「返り読みをする」ことです。この読み方では、読むスピードが遅すぎて、リーディング問題を大量に解き残すことになります。
目標とする読み方は、ネイティブ・スピーカーの読み方です。つまり、英文を日本語に訳すことなく、英語の語順で(返り読みをすることなく)内容を理解していく読み方です。このあたり前の読み方を、常に実践することが大切です。