
先日、東京センターのイベントで、BizCom TED & Party というプレゼンコンテストを実施しました。TEDは、あのTEDのもじりで、Talk of English-related Dreams「英語に関する夢を語る」企画です。
↓当日の雰囲気が分かるビデオ
https://youtu.be/K_lLU1URDP8
前回の山縣先生の講義では、効果的な話し方を身につけるために、「実践の機会を持つことの重要性」を紹介しました。
今回の発表者の4名の皆さんは、プレゼンの機会を持つことで、たくさんのことを習得されました。読者の皆さんも、こうした機会があったら、チャレンジしてみたいと思いますか?まだ、自信が無いという方も多いかもしれませんね。
そこで今回は、スピーキング学習の心構えを確認しましょう。
「知らない英語は話せない」⇒毎日のインプットが基本
上手に話せるようになる方法は、野球でヒットを打つのと同じです。練習せずにバッターボックスに立ち続けても空振りするだけですから、事前に素振りをしておく必要があります。
前述のプレゼンであれば、原稿を作り、リハーサルを行い、何度も練習してから、舞台に上がれば、これまでよりも上手に話せるわけです。これが会議となると、相手がいるので、話の展開を完全予想はできませんが、会議のテーマに関連したフレーズを練習しておけば、使うことができます。雑談をする場合でも、相手が話す内容は予想できませんが、自分が話したいテーマを考え、関連するフレーズを練習しておけば、使うことができます。
ですから、話せるようになりたければ、話せるようになりたいテーマのフレーズを増やすこと。何でも話せるようになりたければ、様々なテーマのフレーズを増やすことがスピーキング学習の基本です。
「知っている英語で話す」⇒セカンド・ベストで合格
フレーズが十分に増えるまでは、プレゼンや会話の途中で、言葉に詰まることが多いはずです。言葉に詰まるのは、以下が原因です。
・(ぴったりの)単語が浮かばない
・単語をつなげて文に出来ない
・覚えたはずのフレーズが思い出せない
これは、ノン・ネイティブなら当然のことです。英語の才能が無いのではなく、「カッコいい英語」(ベストな英語)のインプット量が足らないのです。とは言え、インプットが十分になるまで待っていてはダメです。待っていると、「TOEIC 800点でも話せない」ということになりかねません。ベストな英語が頭に浮かばなくても、「何とか通じる英語」(セカンドベストな英語)を使うことに慣れることが必要です。
<例> どうやって事業を拡大できたのですか?
・ベストな英語
How were you able to expand your business?
・セカンドベストな英語
Your business grew. But how?
コツは、やさしい単語を短くつなぐこと。セカンドベストな英語では、テストでは満点がもらえなくても、コミュニケーションでは、合格です。とは言え、セカンドベストに頼って、ベストを追わないのもダメです。言葉は、使い手の教養や個性を表すものだからです。
セカンドベストな英語でコミュニケーションを楽しみながら、ベストな英語を織り交ぜて、マイ・イングリッシュを作っていきましょう。