学習法の基本を再確認しよう!リスニングレベル別学習法 | 英語&スキルトレーニング BizCom

学習法の基本を再確認しよう!リスニングレベル別学習法

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こんにちは。鹿野晴夫です。

英語学習を始める社会人が多い季節は何といっても、春です。4月は、通勤電車の中で、学習する方を普段より多く見かけました。しかし、「聞いているだけ」、「問題を解いているだけ」など、あまり効果的とは言えない方法で、学習している方が多いようでした。

皆さんは、効果的に学習できていますか?今回は、現在のリスニング力にあった効果的な学習法を再確認しましょう。

現在のレベルを下記から選んでください。

1. 音が英文にならない
2. 英文の意味がわからない
3. 内容が頭に残らない

続いて、レベルごとの学習法を確認しましょう。


「音が英文にならない」⇒音を文字にする練習を

「英語を聞いても、単語がほとんど聞き取れない」。
「ところどころ単語がわかるがフレーズや文にならない」。

この段階で、テキストを見ずに、英語のリスニングだけをしても、ほとんど効果がありません。まずは、「音」と「文字」を一致させ、「音をつかめる」ようにすることが学習の重点です。

ネイティブスピーカーは話す際に文字通りではなく、音を変化させて読みます(音法)。ですから、音法が表示されたテキストを音読したり、テキストを見て音の変化を確認する「アイ・シャドウイング」が効果的です。リスニングは、こうした練習後に、復習として聞くようにします。


「英文の意味がわからない」⇒文字を意味にする練習を

「ある程度単語は聞き取れるが、意味が理解できない」。
「聞き取れるフレーズもあるが、全体の文意はわからない」。

「音」と「文字」が一致しても、「意味」が理解できないのは、英語の語順で、理解できていないからです。英語の語順で理解するためには、英文を読む際に戻り訳を止め、「意味の塊り(=音のリズム)」で理解することが学習の重点です。

ネイティブスピーカーは話す際に意味の塊りで、音を切ります。ですから、音を切る位置が表示されたテキストを音読したり、意味を確認した英文を、高速で音読する「速音読」が効果的です。復習としてのリスニングでは、音のリテンション(保持力)を上げる「シャドウイング」(聞こえた音をすぐに話す)が効果的です。


「内容が頭に残らない」⇒場面とロジックの練習を

「話していることは分かるが、聞き終わると覚えていない」。
「話のテーマはわかるが、詳細を聞き間違える」。

「意味」が理解できても、「内容」が記憶に残らないのは、「場面」や「ロジック」で捉えていないからです。場面やロジックで捉えるためには、設問の答えだけを探すような聞き方や選択肢を選びながらの聞き方を止め、内容のリテンションを高めることが学習の重点です。

「会話」を記憶に残すには、映画や物語の筋を理解するのと一緒で「場面」と「人物」をイメージしながら聞くことが必要です。1人が話す「トーク」を記憶に残すにはプレゼンの要旨を理解するのと一緒で結論・理由・例といった「ロジック」を確認しながら聞くことが必要です。

そのためには、様々なトピックの「会話」「トーク」がバランス良く掲載のテキストを用意して上記を意識したリスニングをすることが効果的です。また、上手く聞き取れなかった英文は「場面」「ロジック」を確認してから、テキストを音読するとともに、意味の塊り単位で、英文を素早く書き写す「速写」や、日本語訳を参考に英語を話す「日英スピーキング」を行うことで、英文の構成に強くなることができます。

英語力を効果的に上げるには、自分のレベルにあった方法が学習の中心になっていることが大事です。ぜひ、参考にされてください。

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