TOEICテストPart3(会話問題)やPart4(説明文問題)を解く際に、英文が速いと感じることがありませんか? 仕事や普段の会話でも相手のスピードについていけず、焦った経験がある方も多いはずです。
では、どうしたら速い英語を聞き取れるようになるのでしょう?
我慢して聞き続ければ、聞き取れるようになるのでしょうか?
いいえ、理解できない速度で聞き続けても、挫折が待っています。まして、理解できないからといって不自然にゆっくり話された音声や、機械的に遅くした音声を聞き続けても、上達できません。
では、どうすればよいのでしょうか?
ナチュラルスピードの音読でスピード対応力を強化!
英語の音を覚える方法は、ただ聞いているだけではダメで、自分でも声に出してみる行為(手続き)が必要な、手続き記憶です。ネイティブが自然に話す速さは、160~180語/分で、TOEICもこのスピードです。TOEICの音声CDをかけて、自分の声を重ねるように、スクリプトを音読できるか試してみましょう。
ぴたりと重ねることができれば、速い英語も楽に聞き取れますが、最初は難しく感じるかもしれません。ネイティブの音読は、単にスピードが速いのではなく、強弱リズムであることが理由です。
重要な意味を表す単語(内容語)を明確に(普通のスピードで)読み、それ以外の単語(機能語)を弱く(速く・省略・連結などで)読みます。この強弱リズムを意識して、音声CDに声が重なることを目標に音読を繰り返しましょう。
強弱リズムを意識して音読!
<実践コーナー>
以下の英文を、強弱リズムを意識して音読してみましょう。
The success of bike sharing in many cities is a wonderful thing.
(多くの都市での自転車シェアリングの成功は、 素晴らしいことです)
いかがでしたか?
CDを聞き、ネイティブが明確に読んでいる部分を確認すると、以下のようになりました。
The success of bike sharing in many cities is a wonderful thing.
赤字で表記した部分のある単語が明確に読まれる単語で、かつ赤字の部分を強く(長め)に読みます。
例) success → サク|セース
逆に、赤字のない単語は、弱く読みます。
内容語を明確に読むのは、大事な部分をわかりやすく伝えるためです。
ご自身で音読する際にも、強弱リズムを意識して音読することで、スピード対応力を強化できます。また、相手の英語を聞く際には、明確に言っていない部分は、あまり大事ではないのですから、聞き取れなくても、気にしすぎないことです。むしろ、エネルギーは、明確に聞き取れた大事な部分から、文意を推測することに使いましょう。ぜひ、お試しください!