TOEIC L&Rテストのリスニングで、一番難しいパートはどれですか?
Part3(会話問題)か、Part4(説明文問題)と答える方が初級者では多いようです。
しかし、中上級者の中には、Part2(応答問題)が一番難しいと感じる方が少なからずいます。
Part3、4は、英文が長い分、情報量が多く、内容が推測しやすい。Part2は、英文が短く、少しでも聞き逃すと、推測できない。というのが、その理由です。
では、どうしたら短い英文を、確実に聞き取れるようになるのでしょう?
短い英文でも、聞き取りに苦労する理由
Part2で試されているのは、簡単な(短い)質問や発言を素早く理解して、応答できる力です。英文は短くとも(平均9語)、聞き取りに苦戦することがあるのは2つの理由からです。
1つ目は、Part2では、それぞれに関連性のない応答が25問続くことです。日常生活や業務でも、その場の状況に関連した質問なら、すぐに質問の意図がわかりますが、脈絡のない質問だと少し考えるはずです。
2つ目は、Part2では、部分的にでも聞き逃したら、答えられないことがあることです。日常生活や業務では、聞き逃したら、聞き返すことができます。すべてを聞き逃さないためには、母語でも相当の集中力が必要なはずです。
リピーティングで音のリテンション力を強化!
音のリテンション力とは、聴いた音を頭の中で反復できる力です。
質問や発言を聴いた瞬間に、意味を理解できることが理想ですが、とっさに意味がわからないこともあります。そんな時でも、頭の中で、質問や発言を反復できれば、意味を考えることができます。
音のリテンション力は、TOEIC L&Rスコア100点=1語が目安です。リテンションできる語数が増えると、TOEIC L&Rスコアもあがり、会話も楽になっていきます。
具体的な練習をしてみましょう。
下記の9語の英文を2回音読し、顔を上げてそらんじてみてください。
Who should I ask for help with this project?
(このプロジェクトの手伝いを誰に頼むべきですか?)
いかがでしたか?
一文を話すのが難しければ、意味の固まり(チャンク)毎に音読して、そらんじてみてください。
一文をそらんじることがでたら、リピーティングに挑戦です。CD等の音源を使って、質問が読まれた後で、英文を声に出してみましょう。リピーティングが楽に出来るようになるにつれ、音のリテンション力がついていきますよ。
ぜひ、お試しください!