アウトプットを意識した 良質なインプットを心がける | 英語&スキルトレーニング BizCom

アウトプットを意識した 良質なインプットを心がける

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input and output
みなさんこんにちは。鹿野晴夫です。

東京センターのメイン講師は、公開講座も担当する山縣講師ですが、私も、土曜日の860プラスコースを担当しています。860点プラスコースは、TOEIC L&R 730点以上の方を対象に、TOEIC L&R 860~950点を目標とするコースです。英語力の物差しとして、TOEICスコアを表示していますが、TOEIC対策を行うコースではありません。


英語力を上げれば、TOEICスコアはついてくる!

TOEIC L&R 730点は、ビジネス場面で、ある程度会話ができ、意思疎通に問題はないが、文法・語彙などの正確性に欠けるレベルです。これを、TOEIC L&R 860~950点の自分の考えを正確かつ論理的に説明でき相手からの反論に対しても、効果的に意見を述べられるレベルに引き上げます。

そのために必要なことは、「アウトプットを意識した良質なインプットを心がける」ことです。自分が使うことを想定した学習が文法・語彙などの正確性を高める近道です。

一方、「聞いて・読んで分ればいい」まして、「TOEICで正解できればいい」「4択から消去法で選べればいい」という学習は、英語力が頭打ちになる原因です。

「言葉の入替え」で、使う場面をイメージする!

自分が使うことを想定した学習の基本は「言葉の入替え」(Substitution)です。

文法・語彙は、単独では使いませんからまず表現(文)の形でインプットします。表現のインプット方法は、音読や音読筆写(声に出して書く)、日英スピーキング(日本語を見て英語を話す)などです。

次に、英語を使う場面をイメージして、言葉(語句)を入替えて話してみます。

<例1> インプットした文

What they are doing is seeking market share.
「彼らが行っていることは、市場シェアを追求することです」

<例2> 言葉を入替えた文

What we are doing is seeking market share.
「我々が行っていることは、市場シェアを追求することです」

What we are doing is expanding customer base.
「我々が行っていることは、顧客基盤を拡大することです」

語句を入替えることで、文法の使い方が身につき、話す・書くの正確性も向上します。

「文の要約」で、英語で考える回路を作る!

「言葉の入替え」は有効な学習法ですが、テキストのトピックが概念的な場合、練習した表現の語句を入替えようにもイメージが沸かないことがあるかもしれません。そんな際は、テキスト本文の内容を簡単にまとめてみる「文の要約」(Summarization)がお勧めです。

ノン・フィクションの文やアナウンス・広告などであれば、「結論・理由・例」の最低3文をテキストにアンダーラインを引きます。フィクションの文や会話であれば、「起・承・転・結」の最低4文に線を引きます。

次に、テキストから顔を上げて、「結論・理由・例」又は、「起・承・転・結」の順で、テキストの内容を話して(要約して)みます。この際のコツは、テキストの英文を思い出そうとするのではなく、「結論・理由・例」や「起・承・転・結」の文構造を思い出そうとすることです。

英文1つ1つを考えるのではなく、文構造を考えることで、英語で考え、話せる・書けるための練習ができます。この練習の後に、テキストの英文をもう一度、聞いたり、読んだりすると、内容が正確かつ簡単に理解できることにも気づくはずです。ぜひ、お試しください。

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