皆さんは、話した英語が通じなかったことがありませんか?私は通じなかったばかりか、笑われたことさえあります。
今日は、通じる英語を話せるようになる2つのポイントをご紹介します。
通じる英語を話すポイント【1】
自然な英語を「真似る」
英語が通じない一番の理由は「英語が自然ではない」ことです。
私は、20歳の時、文部省の派遣留学制度でアメリカインディアナ州にあるPurdue大学で学んでいました。ある雨上がりの晴れやかな朝、キャンパスで友人に声をかけました。
The weather is finer than yesterday.
これを聞いた友人は、体を「く」の字に折り曲げて、「なんだその英語は?」と笑ったのです。
私は、「天気が良い」がThe weather is fine.だから、「天気が昨日より良い」でfineの比較級finerを使ったと説明しました。すると友人は、今度は、体を後ろに仰け反らせて、さらに大きく笑い転げたのです。
笑いが収まると、友人は言いました。
Gak, we never say it. You can just say, ‘The weather is better’.
残念ながら、文法を駆使して「英作文」しても、「そう言わない」と言われたら「自然ではない」英語です。ですから、通じる英語を話すには、自然な英語を「真似る」のが一番です。
通じる英語を話すポイント【2】
真似したい英語を「発見する」
ここまでお読みになって、こう感じられたかもしれません。
「英語を真似るのは分るが、自然な英語といっても範囲が広すぎる」
確かに、その通りです。
そこで、大事になるポイントトが「真似したい英語」を発見することです。真似したい英語とは、使う場面がイメージできて、実際に使ってみたいと思う英語です。
例えば、ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』は、映画史上に残る有名な作品ですが食堂車のシーンで、こんな会話があります。
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Thornhill:「何かオススメはありますか?」
Girl:「カワマスがオススメよ。少しクセがあるけど美味しいわ」
Thornhill:「それにしよう」
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Thornhillは、往年の二枚目俳優Cary Grant、GirlはEva Mary Saintという見目麗しいアカデミー女優が演じています。
皆さんだったら、食事で何かをススメられて「それにしよう」と言うとき、どんな英語で表現しますか?
映画で使われていた表現は、たった一言、Sold. でした。
この表現は、I’mをつけて、I’m sold. でも同義ですが「納得しました」「それで行きましょう」という意味です。とても粋ですね。英語で料理をススメられたら、真似してみたいと思いませんか?
こんな具合に、英語素材を活用するのはもちろん、テキストや練習問題の英語も理解しようと見るだけでなく、真似したい英語を発見する素材だと考えましょう。真似したい英語を発見して、自然な英語をどんどん真似するのです。通じる英語が話せるようになりますよ。ぜひ、お試しください。