前回は、簡単にできるスピーキングトレーニングを紹介しました。今日は、ライティングのトレーニングをご紹介しますが、自信のほどはいかがですか?
英語を「話す」のに比べれば、「書く」方がまだ自信があるという方が多いのではないでしょうか?これは、学校での文法学習の財産です。しかし、Eメールの返事を書くのに日本語なら5分で書ける内容でも、英語だと30分以上という方も多いはずです。世は、オンラインチャットの時代。英語も話すスピードで書けることが目標です。
その練習としては、前回紹介した「3行日記」がおすすめです。書くことで、話すネタにもなり書く習慣も身につきます。しかし、「3行日記を試したけど続かなかった」とう方もいるかもしれません。
今回は、3行日記を続けるコツをご紹介します。
「3行日記」を続けるコツ
(1)「素材選び」
前述の通り、書くことで、「話すネタ」を増やすことができます。ですから、書くための素材ではなく、誰かに話したい「ネタ」として、素材を選びましょう。
1) 感動した映画
2) 面白かった本
3) 美味しかった食事
4) 綺麗だった場所
5) 素敵だった出来事
など、同僚や友人、家族に伝えたいと思うことを素材にするのです。
(2)「3文から始める」
最初から、長く書こうとすると書けることばかり書いてしまい、全体として何を言いたいのかかえって不鮮明になりがちです。そこで、慣れるまでは、3文しか書かないようにすることです。3文でまとめようとすることで、大事なことを、簡潔にまとめて伝えるライティング力が身につきます。
以下は、3文の構成例です。
1) いつ、どこで、何をしたか
2) どう思ったか
3) その理由
(3)「表現を借りる」
3文でまとめようとすると、書きたいことがあるのに、ペンが止まるジレンマを経験するかもしれません。そんなときこそ、役立つ表現をインプットするタイミングです。
例えば 、“The Danish Girl”『リリーのすべて』という洋画を観て3行日記を書くとします。
I watched a movie entitled“The Danish Girl” at home yesterday.
I was very impressed by the lives of Danish artist Lili Elbe.
と2文まで書いたのですが、感動の理由「内面は女性だが男性の体に生まれた」を説明する表現を思いつきません。
そんなときは、映画紹介のサイト、Internet Movie Database〔IMDb〕などでPlot Summary(あらすじ)を閲覧し、使える表現をチェックします。
すると“undergoing the first ever sex-change operation”といった表現に出会えます。この表現を借りてくれば、Because she underwent the first ever sex-change operation.と「3行日記」を完成できますね。
3行日記が完成したら、今度は、これがスピーキングの際の話のネタになるというわけです。お試しください。