リーディングスピードを上げる | 英語&スキルトレーニング BizCom

リーディングスピードを上げる

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英語のテキストとノート
みなさんこんにちは。松尾謙一です。

TOEICでリスニングは伸びたけど、リーディングが伸びないという方はいませんか?リーディング力が伸び悩む原因は、「スピード」と「スタミナ」の不足です。

今回は、「スピード」を上げる基本の練習方法を紹介します。

リーディングスピードが上がらない最大の理由は、戻り訳です。英語と日本語は語順が逆ですからきれいな日本語に訳そうとすると、後ろから前へ戻る必要があり、スピードが落ちます。まずは、チャンク(意味の塊り)単位で、理解することで、戻るのを止めます。

次に、出来る部分から、日本語に訳すのを止め、英語のまま理解していきます。英語のまま理解するとは、イメージすることです。 例えていうなら、日本語で小説を読んでいるとき、登場人物や場面をイメージしながら読むのと同じ感覚です。

英語を英語の語順のまま、イメージで理解することを「直読直解」と言います。


テキストを使って出来る「直読直解」トレーニング

(1)英文にスラッシュを入れる

まず、テキストの英文に意味の塊り(チャンク)ごとにスラッシュ(/)を入れて英文を切り分けます。

スラッシュを入れる位置は
1.長い主語の後
2.カンマ(,)の後
3.前置詞の前
4.接続詞の前
5.節の前
が基本です。

スラッシュの位置が不安なときは、テキストの音声を聞いて、英文を目で追ってみましょう。ナレーターが息継ぎをしたり少し間を空けた部分とスラッシュ位置は一致します。

(2)チャンク単位で日本語訳を確認

日本語訳を参照して、チャンク単位の意味を理解します。次に、チャンク単位で英語を音読して、その意味を日本語で言ってみます。

このとき、自分が話した日本語とテキストの日本語訳が完璧に一致する必要はありません。目的は、あくまで理解の促進です。日本語を声に出すことで、場面イメージがわき、意味が定着しやすくなる効果もあります。

(3)英文を英語のまま理解

英文を黙読して、英語のまま理解できることを確認します。イメージがわかないチャンクは、(2)のステップに戻って、日本語訳を音読し意味を点検するとよいでしょう。

テキストを使った「直読直解」は、スポーツの基本練習と同じで、毎日の練習が、上達の鍵です。そして、毎日の練習には、道具(教材)も大事です。あらかじめスラッシュとチャンク毎の日本語訳があるとトレーニングが続けやすいですよ。

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